7年前に夫の浮気が発覚したとき、私は強烈なショックを受けました。けれど、思い返せば、そのずっと前から「何かがおかしい」と感じていたのです。
夫の不機嫌、冷たい態度、ワンオペ育児…。
今回は、浮気の前兆ともいえる日常の違和感と、再構築を選んだ私が後悔していることについて、振り返ってみたいと思います。
夫の態度に表れ始めた「違和感」
ある時期から、夫が私を見る目が険しくなっていきました。普通に話しかけても、露骨に嫌な顔をされる。私が何か失礼なことをしたわけでもないのに、まるで憎しみをぶつけるような視線に、理由がわかりませんでした。
「この人、私のことが嫌いなんだろうか…?」
そう思うことが増えていき、心がどんどん疲れていきました。
私が夫を「嫌い」と思い始めた瞬間
それでも、私は専業主婦。夫が外で働いてくれているのだから、家事も育児も私がやるのが当たり前だと、自分に言い聞かせていました。
しかし、家事は全く手伝わず、育児も気まぐれにちょっかいを出すだけ。子どもが熱を出しても、夜泣きしても、すべて私一人で対応。
夫は「仕事で遅くなる」と言って朝帰りすることもありましたが、私はそれを疑いもせず信じていたのです。
でも、そんな夫の無関心さや態度の冷たさに、私は次第に「この人、嫌いかも」と感じるようになっていました。
再構築を選んだ私が後悔していること
やがて、夫の浮気が発覚しました。
理由はとてもシンプル。私に対する冷たい態度や不機嫌な表情の裏には「浮気」があった。それだけのことでした。
経済的な自立もできていない。実家も遠い。
死にたいと思うほど追い詰められても、子どもを残しては死ねない――そんな気持ちで私は「再構築」を選ぶしかなかったのです。
でも今、強く後悔しているのは、そのときに「誓約書」や「念書」などを取り決めなかったこと。
たとえば、
- 「次に浮気をしたら即離婚」
- 「慰謝料は数百万円を支払う」
といった内容の取り決めをしておくべきだった、と今では思います。
当時は「二度と同じことは繰り返さないだろう」「信じたい」という思いが少しでもあったからこそ、そうした対応ができなかったのですが――結果、再び裏切られました。
浮気だけじゃない。夫の不機嫌ハラスメント
夫は、家族で出かけるときにも、自分だけ先にスタスタ歩いて行ってしまいます。後ろを振り返ることもなく、不機嫌になると車に戻ってしまう。
家族との時間を楽しむ気持ちは、全く伝わってきませんでした。
「お腹が空くと不機嫌になる」のも日常茶飯事で、私は何度もその態度に振り回されました。
そんな夫を見ていて、「自分の機嫌くらい自分でとれよ」と何度も思いました。
それでも当時の私は、夫がしていることの本当の意味に気づけなかったのです。
これはモラハラだった。私が気づくまで
夫のように不機嫌な態度をパートナーにぶつけ続けることは「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」と呼ばれています。そして、支配的で相手を追い詰めるような言動は「モラルハラスメント(モラハラ)」に該当します。
私は長年その被害を受けていたのに、「夫が疲れているだけ」「私の努力が足りない」と思い込まされていたのです。
今思えば、これは一種の“洗脳”でした。
そのことに気づくまでに、かなりの時間がかかりました。
そして気づけたからこそ、今こうして言葉にして書くことができています。
おわりに
再構築には覚悟と準備が必要です。
浮気やモラハラをされた側が、「また裏切られるかもしれない」と怯えながら暮らすのでは、再構築とは言えません。
私のように後悔しないためにも、同じような状況にいる方がいたら「誓約書」「経済的自立」「心の逃げ道」を必ず準備してほしいと願っています。
私がどうやってこのモラハラに気づいたか、そしてどうやって心を守っていったかについては、また別の記事でお話しできればと思います。
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