不倫の証拠を整理する作業は、想像以上に心を削られるものでした。
スマホの中に残された画像や動画を、フラッシュメモリへ一つひとつ移し替えながら、私は何度も手を止めました。
それでも、この作業を避けて通ることはできませんでした。
自分と子どもの未来を守るために、そして「もう戻らない」と腹をくくるために。
これは、証拠整理という現実と向き合いながら、私が本気で離婚を決意するまでの記録です。
不倫の証拠を整理するという現実
― フラッシュメモリに移す作業が一番つらかった
証拠画像や動画は、スマホから一度PCを経由してフラッシュメモリに保存しました。
思うように転送できないことも多く、時間もかかり、精神的にもかなり消耗しました。
入りきらなかった分は、LINEで送ることも検討しています。
とにかく「消えない形で残すこと」が最優先でした。
中でも一番のネックだったのは、夫が他の女性と行為に及んでいる動画です。
証拠としては決定的ですが、見るだけで気分が落ち込み、感情が無になる感覚に襲われました。
怒りや悲しみを通り越して、何も感じなくなる。
それが、私の正直な状態でした。
「業務時間内じゃないの?」と気づいてしまった違和感
― 言い訳はいくらでもできる現実
動画や画像を確認していると、日時や時間帯にも自然と目がいきます。
「この時間って、業務時間内なんじゃないの?」
そう思うものも、正直たくさんありました。
営業職という立場上、言い訳はいくらでもできるのでしょう。
業務時間中にデリヘルを呼び、女性とホテルへ行き、家族には出張だと嘘をついて女性と温泉旅行までしている様子でした。
もう、会社にバレてクビになればいいのに……女性と一緒にいるところを知り合いに目撃されればいいのに……と思うくらいには、夫への気持ちはとうに冷めきっていました。
ただそう思いながらも、実際に私が考えていたことは、クビになる前に慰謝料と養育費をきちんと払わせることでした。
社会的制裁より、今は「支払わせる」ことを優先
― 感情より現実を選んだ理由
本音を言えば、社会的に抹殺したい気持ちはあります。
夫のことも女性たちのことも。
それだけの証拠を、私は持っています。
でも、今は敢えて夫がクビを切られるようなことになるようには私は動きません。
感情的になるより、払うべきものを払わせることを優先すると決めました。
最終的に、私と子どもと完全に無縁になった後で、どうなるかは夫次第。
それが、今の私にとって一番現実的で、冷静な選択でした。
弁護士に証拠を渡し、「生理的に無理」と伝えた日
― 腹をくくった瞬間
離れて暮らして1年。
50歳にして再就職を勝ち取った私は仕事にも慣れ、生活が少し落ち着いてきた今、以前から相談をしていた弁護士の先生にこう伝えました。
「夫の存在自体がもう生理的に無理なので、離婚をしたいです」
証拠画像は、女性ごとにフォルダ分けしてフラッシュメモリに保存して持参しました。
先生は淡々と、私の目の前で一つひとつ確認してくださいました。
正直、見せるのも恥ずかしく、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
身内の恥とは、まさにこのことだと思います。
弁護士の先生はきちんと動画も確認してくださったんだなとわかる内容が、受任通知の下書きに書かれていました。
実際にその下書きどおりには清書されなかったのですが、最初の下書きにはかなり生々しい内容が書かれていました。
「え?こんなにハッキリと?」
と驚いたほどでしたが、その内容は今後の切り札にしていくことになり、受任通知にはまずは書かないことになりました。
子どもの未来を守るために、私は闘う
― 養育費・学費・これからの生活のために
子どもは現在も中学校には通えていません。
夫が子どもを適応障害にしたのです。
不倫するやつは全員●刑にしてほしい
不倫というものが、子どもにそんなことを言わせるような残酷な行いであることを、子どもがいるのにも関わらず不倫をしている親たちに伝えたいです。
それくらい、親の不倫を知った子どもたちは苦しんでいるのです。
実際に私の子どもも適応障害で、児童精神科に通院をしています。
不登校になり、学校にも行けなくなりました。
それでも子どもは行きたい大学や将来の目標があり、自分なりに勉強を続けています。
本を読み、語学を学び、興味のあることに夢中になる姿を見ていると、
「この子の未来だけは、絶対に守らなければ」と強く思います。
養育費、財産分与、慰謝料。
学費のことも含め、しっかりと決めていくつもりです。
離れて暮らして気づいた「本当の安心」
― 自由と自己肯定感を取り戻して
夫と離れて暮らす決断は、間違っていませんでした。
今は正社員として働き、忙しくも充実した毎日を送っています。
長年下げられ続けた自己肯定感も、少しずつ回復しています。
職場で「役に立っている」と感じられることが、こんなにも心を支えてくれるとは思いませんでした。
本当の闘いは、これからです。
でも私はもう、前に進く覚悟ができています。
子どもとふたりで、必ず幸せになります。

