💔裏切りの記録

“いい?”と聞かれて断れない私。20年かけて進行したモラハラの洗脳

夫婦の会話の中で、「これ、やってもらってもいい?」という言い方をされた経験はありませんか?一見すると思いやりのある優しい表現。でも、それが何年も続くと「断れない空気」によって心がすり減っていくことがあります。私がそれを「モラハラ」と気づけるようになるまで、実に20年もの歳月がかかりました。この記事では、私がどのように「自分の意思を奪われていったのか」、そしてその異常さに気づくまでの過程を赤裸々に綴ります。

優しい言葉の裏にあった「支配」

「やってもらってもいい?」が断れない

夫はいつも、何か頼むときに「これ、やってもらってもいい?」と優しげに言いました。でも、その言葉には「断ったら不機嫌になるよ」という圧力が無言で含まれていたのです。

断れば、不機嫌。ドアをバーンと閉め、部屋にこもり、あからさまな怒りをぶつけてきました。しまいには「ああああ!」と叫ぶこともありました。そんな姿を見たくない私は、気づけば「NO」と言えない自分になっていました。

不機嫌を避けるために「ごめんね」を繰り返す日々

悪くないのに謝るクセがついた

夫が不機嫌になると、原因が何であれ、私が先に謝るようになりました。
「早く機嫌を直してほしい」その一心で。最初は愛情だったのだと思います。機嫌のいい夫と過ごす時間が好きだった。でも、そのうちそれは「恐れ」に変わっていきました。

習慣化した「我慢」が意思を奪っていく

20年かけて培われた「断れない癖」

夫が私に「これお願いしてもいい?」と聞いてくる時、私はもう自動的に「うん」と答えていました。断ったらまた怒る、責められる、機嫌が悪くなる…そう考えるように、無意識に自分をコントロールしてしまっていたのです。

こうして、私の中の「自己決定権」は少しずつ奪われていきました。

生活費の管理も一方的だった

16万円で生活しろ、でも報告は義務

渡された生活費は最終的に16万円。そこから食費、日用品、学校関連、すべてをやりくりし、足りなければ「タンス貯金から借りていい」と言われていました。

その「タンス貯金」は、私のパート代から毎月5万円を拠出して作られたものでした。しかも、使ったことに対しては「給料日に嫌な思いをする」とまで言われました。

夫の「透明性ゼロ」の家計管理

私だけが収支内訳を提出

驚かれるかもしれませんが、私は何年も毎月、16万円(18万円の時もあり)の家計簿を夫に提出していました。何にいくら使ったか、どれだけ節約したかを詳細に記録し、報告書のようにまとめていたのです。

しかし夫は、自分の給与明細もボーナス明細も見せませんでした。家計を透明にしていたのは私だけ。「こんなこと、普通の人はしていませんよ」とDV相談に行った際、担当者に言われた言葉は、今でも忘れられません。

気づけなかった「洗脳」状態

やさしさに見えるモラハラ

モラハラは大声を出したり、暴力を振るったりするだけではありません。「優しく見える圧力」もまた、立派なモラルハラスメントです。

長年にわたって積み重ねられた「断れない空気」は、心を蝕み、自由を奪います。そして何より怖いのは、それに慣れてしまい「これが普通」だと思ってしまう自分の変化でした。

今なら言える。「自分の機嫌は自分で取って」

機嫌に振り回されない関係を

今ならはっきり言えます。「大人なんだから、自分の機嫌くらい自分で取ってよ」と。自分が悪くなくても謝ってしまう日々、誰かの顔色を伺いながら生活する毎日は、決して「夫婦のあるべき姿」ではなかったと、ようやく気づけたのです。

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