結婚生活の中で「金銭的な裏切り」に気づいたのは、銀行からの封書と、ある催告書がきっかけでした。
夫の口から出る説明はいつも曖昧で、手取り額ですら正確に知らされていなかった私。
仕送りという形で細々と暮らしながら、子どもを守るために決断を迫られる日々。
この記事では、金銭面での不信と向き合った私の体験を綴ります。
突然届いた「催告書」から始まった違和感
それまで知らされていなかった手取り額の嘘
夫は、ある時から月給や賞与について正確な額を私に提示することをしなくなり、口頭でしか伝えてこなくなりました。
あとから分かったのは、実際の手取り額よりも年間100万円以上も低く私に伝えていたこと。
本当の収入を隠され、限られた生活費だけを渡されていた私にとって、それは耐えがたい裏切りでした。
夫の口から語られた“詐欺の可能性”
ある日、夫のもとに銀行から届いた親展の封筒。
「初めて聞く部署名だけど、その封書はどういう内容なの?」
「振り込め詐欺に口座が使われた可能性があるって……」
と言いました。
実際に書面を見ていない私は真偽を確かめられませんでしたが、あのときの夫の動揺は今も記憶に残っています。
「登録しただけ」と言うけれど——個人情報の扱いの軽さに恐怖
催告書の正体とその後の信用問題
また、とある日。
夫は「登録しただけ」と説明していましたが、届いたのは“催告書”。
後に、関連のクレジットカードが使えなくなったことから、信用情報に何らかの影響があったことは明白です。
SNSでの個人情報の露出に愕然
さらに、夫は銀行名と口座番号、そして本名をSNSに載せていたようで、
当時小学生だった子どもですら
「そんなことしたら危険だって、小学生でもわかってるよ」
と私に言ってきました。
個人情報の管理に対する意識の低さにも、強い不安を感じました。
仕送りだけの生活、子どもを守るための選択
婚姻費用ではなく“仕送り”としての支援
私は夫と結婚する際、仕事を辞めて夫の転勤に付いて行くため、専業主婦として長年、育児と家庭を支える立場にいました。
そして、これまで5回の転勤に帯同してきました。
別居している現在、夫からの金銭的支援は、法律上の「婚姻費用」としてきちんと算出されたものではなく、「仕送り」という名目です。
しかもその額は月に10万円にも満たず、とても子どもとの生活を安心して送れるような金額ではありません。
家計に関する明確な取り決めはなく、収入についても正確には教えてもらえず、伝えられていた金額は実際よりも100万円以上も低かったことが後に判明しました。
夫は「支援している」と言っていたけれど、実際には生活の責任を放棄しているに等しいのです。
子どもの安心を守るために
どんなに不安定な状況でも、子どもの生活だけは守りたかった。
私は毎月届く仕送りを頼りに、足りない分はパートしていた時の少ない貯えを切り崩しながら家計をやりくりし、子どもに不安を与えないようにと努めてきました。
現在、子どもと自分自身の心の安全を優先し、就職活動を始めようとしている所です。
夫には離婚を前提にしているとは伝えていませんが、心の中ではもう「信頼関係」は崩れています。
夫の裏の顔に気づいたとき、私は現実と向き合う決意をした
夫の金銭トラブルや次々と明らかになる嘘。
それは、不倫や風俗通いだけでなく、どこから得ているのか不明な収入や、何に使っているのかもわからないお金の動きにまで及んでいました。
仕送りという形で細々と送られてくる生活費。
それだけを頼りに子どもとの暮らしを守りながら、私は見えない不安と戦ってきました。
あの人は、私に知られていないと思っているのでしょう。
でも、気づかないふりをしているだけ。
なぜなら、真実を知れば知るほど、心の安全を自分で守らなければならないと痛感するからです。
副業や収入の全貌、そしてその使い道については、今はまだ書けないこともあります。
けれど、これだけは言えます。
「夫を信じたい」と思っていた気持ちは、もうずっと前に終わっていました。
でも、子どものために、私自身の人生のために——現実から目を逸らさず、選び取った今の生活。
これからも少しずつ、自分の力で未来を切り開いていこうと思います。